2008.04.23

タイトルなし

伊豆に来ると思い出すのは、
高校三年生の夏。
熱川の旅館でバイトした夏だ。
23年間の中でたった二ヶ月弱の間。
短くて、そんな大した事はしてないくせに、
私の中では大きな出来事なんだろう。
今思っても、高校生の分際で、
あんなに濃ゆい夏を過ごせた私は、
たいしたもんだと思う。

要するに、大切な時間は、長い短いじゃないのだ。
去年の夏の仕事も、
専門学校の夜も、
高校の休み時間だって、
ひとつひとつを取れば、
決して長い時間ではない。
どんだけ濃ゆい内容を過ごせたか、だ。
そこでどんだけ遊べて、学べたか、だ。

それを思うと、恋なんぞ儚いものよ。
時間をかけて築くなんぞ…
そりゃドキドキなんて無くなるで。と思う。
だけど、それは当たり前の事で、
それは正解なんだ。
長い間で濃ゆくはない生活を
共にしていても、まだ一緒にいるのは
短くて濃ゆい時間とは違った何かが、
自然に育っていっていると言う事。

波の音をバックに、
夜空にタバコの煙を流しながら、
そんな事を思った山田でした。

もうすぐ5月です。